ユニセフを知っていますか

ユニセフについて

「ユニセフ」という団体からダイレクトメールを受け取った経験がある人も少なくなくないでしょう。

開いてみると、中には自分の住所と名前がプリントされたシール(郵便で使えるかわいらしいもの)と、ユニセフの自己紹介と活動内容の紹介パンフレットが入っているというものです。

自分の個人情報についての取り扱いなど考えるべきことも多いですが、この団体の名前は聞いたことがあるものの実際にどんな活動をしているのか、数値入りの具体的な活動実績は知らない人が多いようです。

私もその一人でしたが、何年かに一度、忘れた頃にやってくるこのダイレクトメールで思い出し、中の名前シールも素朴ながらも魅力のあるグッズですので、開いたついでにパンフレットをつらつらと読むようになりました。

この団体について調べてみると、その名の含まれた団体は日本に実は2つあって、世界ユニセフ(国際連合児童基金)と日本ユニセフ(公共財団法人日本ユニセフ協会)という別の存在があることが分かります。

どちらも世界中でさまざまな被害を受けている子供たちを支援する活動を理念に置き、子どもの権利条約普及においても精力的に活動している機関です。

国際連合児童基金のほうは1950年代にヨーロッパで始まり、本部はニューヨークに設置されていて、その日本東京事務所が渋谷区におかれています。

よく皆さんが耳にする親善大使として、黒柳徹子さんが世界各地へ親善活動に赴いています。

もう一つのほうの公共財団法人は世界の36地域にある機関の日本支部という位置づけで、その始まりは1955年です。

本部は東京にあって、協会大使としてアグネス・チャンさんの活動が広く知られています。

両者ともに最終的には国際連合児童基金のほうへと寄付金が届けられるとのことで、どちらも国連の補助を受けておらず非政府組織となります。

このようにこれら二つの機関は活動内容と理念はとても似ていますが、別々の組織ということです。

名入りシール同封のダイレクトメールは、後者から送られてきていることも分かりました。

主に募金の呼びかけの手段としてこのキャンペーンを行っている旨が、サイトにも記載されています。

日本の財団法人について

かつては戦後の日本も世界の他国に経済的に助けられたように、テレビでも毎年夏頃に24時間番組などの企画があり、寄付金の呼びかけ活動は一般的になりました。

「困っている時はお互いさま」という言葉の通り、日本人にはこの精神が深く根付いているようにも思います。

両組織も共に世界中で寄付金を募っていて、コンビニエンスストアのレジ付近などでも小銭を気軽に寄付できるような箱をよく見かけます。

寄付金は寄付したあとどのような経緯を辿っているのか、自分の寄付した額はきちんと困っている人へと届けられているのか、気になるものです。

上記の2つの団体に寄せられた寄付金について、実はその使い方が少々違っていることをご存じでしょうか。

世界のほうは、集められた寄付金の全額が本部のニューヨークへと届けられます。

そして日本の財団法人のほうでは、集められた寄付金から財団経費として約20%が引かれ、75%以上が本部へと届けられています。

世界で困難に瀕している子供たちを助けるためには資金が必要で、それを集めるためには当然経費もかかります。

ボランティアで行うこともすばらしいのですが、そのボランティアをする本人の生活が金銭的に危ぶまれるような状態に陥ってまでも寄付金集めに専念するという、無理のある活動は長続きしないものです。

こちらを立てればあちらが立たないといった活動ではなく、心のこもった寄付金を合理的に募ることができるようなツールとして広報宣伝があり、今までの行いによって多くの人々から信頼を置かれている有名人の親善大使の存在があると言えます。

寄付金の活動支出分野について

両方の機関から集まった寄付金の活動支出分野は、「子供の生存と成長」が約半分を占め、次に「基礎教育とジェンダー格差是正」などが続きます。

その支出地域としては「サハラ以南のアフリカ地域」がその半分以上の割合となっていて、次にアジア地域が続き、さらに中東や北アフリカ、ラテンアメリカやカリブ海諸国にも及んでいます。

特に乳幼児期における予防接種や脱水症の予防や対処など十分なケアをきちんとすることは、子供の生命にかかわる重大な支援活動です。

また、清潔な環境や必要な栄養摂取、正しい保健の知識を得る機会を作り、学齢期における教育の場を確保することは、現在の状況を支援するだけでなく、未来の地球へも大きな支援となると言えます。

年間で810万人もの子供が5歳の誕生日前に命を落としているという現実は、現代の私たちが知っておかなければならないことです。

戦後の1949年~1964年の間に日本もユニセフからの支援を受けたことを忘れず、知らなかった世代においてはその事実を学び、助け合いの精神を良心と共に持ち続けたいものです。

 

注目キーワード

日本ユニセフ